『テスカトリポカ』『爆発物処理班の遭遇したスピン』の佐藤究氏の新作。処女作から読もうと思っていましたが、書店で本作を見かけて好評との情報を得て購入。しかしエンタメではなく純文学でちょっとがっかり。『金閣寺』みたいな純文学、航空機パイロットの話から『エリア88』、辺境パイロットになって『もっとも危険なゲーム』などを想起しならがら読み進めていきましたが、やはりこのようなエピソードのみを描写する純文筆致だとキャラクターの心情がつかめず、面白さがよくわからん、というのが感想です。次作も同じような感じでしたら、読まなくなるだろうなあ。